大学スポーツにおけるスウィングジム(Swing Gym)の活用法
立命館大学スポーツ強化オフィス 南川哲人 ストレングス&コンディショニングコーチ
私は、現在大学スポーツ選手のトレーニングサポートをしています。
この年代の選手をサポートするに際し、トレーニングに対する知識や方法論が十分に定着していない選手が多いことから、スポーツ選手に必要な基礎的筋力レベルを構築することを指導の基盤としています。
選手の体力レベルを踏まえたうえで、競技特異性に配慮したトレーニングプログラムを段階的に提案するよう心がけています。
実際に、段階的なトレーニングを進めていく際には、パフォーマンス(体力強化目標)のゴールに向かって、難易度が段階的に増加していくことになります。
これは、重力を活用しながら身体の3面を有効活用して、適切な運動連鎖のもとに動作を成立させる難易度が増加するということです。
このようなトレーニングサポートのコンセプトから、動作中の身体の状態を適切に認識し、神経-筋の協調機能を用いながら動作を維持・修正することを要するエクササイズを提案していますが、スウィングジム(Swing Gym)は、私自身の指導における課題解決を大きく促進させてくれただけでなく、以下の点においてサポートしてくれていることを実感しています。
1 手軽で持ち運びが容易である
手軽で持ち運びが容易であることから、室内でのウェイトトレーニングや屋外でのコンディショング等、その時の指導現場の状況に応じて柔軟に対応することを可能にしてくれています。
2 幅広いエクササイズの提案が可能である
器具の自由度が高いことから、難易度の低いものから高いものまで、幅広いエクササイズの提案が可能になります。
このことについて、指導現場の具体例を紹介すると、チームトレーニングの大局的な視点では、スウィングジム(Swing Gym)を用いることで、各トレーニング期間に応じた段階的トレーニングエクササイズの提案が可能になることが挙げられます。
これは、「費用-効果 比率」の割合が高いということだと思います。
日常レベルのトレーニングに目を向けると、グループ間のトレーニングにおいても、ハンドル調整機能が簡単であることから、様々な可能性が広がります。
具体例として、負荷調整が短時間で可能となるだけでなく、グループ内の選手それぞれが、短時間で全身の様々なエクササイズを個別的に選択してトレーニングを実施することが可能であるということです。
これは、「時間-効果・効率 比率」の割合が高いということであり、チームトレーニングのデメリットを解消してくれる側面も持ち合わせているように感じます。
3 実施者自身が自分の身体操作を自覚しやすい
実施者自身が自分の身体操作を自覚しやすいことから、実施者自身がトレーニングの手応えを得やすいように感じています。
現在100名近い選手を同時にサポートしていることから、「選手-スタッフ 比率」から生まれるトレーニングの質の問題が生じやすいという課題を抱えています。
しかし、選手自身が身体操作を自覚しやすいことから、この問題の改善にも役立っているように感じています。
スウィングジム(Swing Gym)は、変動するトレーニング環境や選手の体力レベルに柔軟に適応するだけでなく、トレーニング指導者自身の思考力を刺激してくれる可能性の幅が広いトレーニング器具であることを実感し、指導現場で有効活用しています。
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